久々に日記をつける。10月18日。火曜日。
現代文の時間にさっさと演習を終わらせて森鴎外の「舞姫」を読んだ。昔の言葉遣いで解りやすいわけではなかったが、文がうまいのでするする読めた。演習が終わってから先生が、演習を早めに終わえてから別のことを始める人は、そういう人に限って、本番の時間配分で失敗します。余った時間の使い方も大切です、と言っていた。どきりとして、いろんなくだらない反論が頭に浮かんでは消えた。その授業が終わったあと、友達にそのことで冷やかされたが、もうあまりどきりとしなかった。
昼食の弁当はふつうの内容だった。なんとなく焼き立てのバナナケーキのような香りのする冷凍食品のクリーム入りカツと、塩味のよく効いた野菜炒め。人参とほうれんそう、ソーセージが入っていて美味かった。あと卵焼きも入っていた。が、自分はあまりこれを好きでないので二口で飲み込んでしまった。赤ちゃんの握りこぶしくらいの梅干しも入っていた。きちんとすっぱくて、カツオの香りがして、いい気分だった。
九月末頃からか、どうも、雲がだんだん平べったくなって、入道雲をめっきり見なくなった。それで空が遠のいたような感じだったのだが、今日は青い空に悠々と大きな雲が浮かんでいて嬉しかった。しかし気温は坂を転がるように落ちていっている。秋、あっただろうか。どうだろうか。
