キンカンのブログ

気が向いたら書いています。

この間見た夢

夢というのは、いつもぼんやりと始まります。

 

夢の終わりにゃあ飛び起きて、

「ああおかしな夢を見た…」

などと呟くのは、自分にとって常態です。ですが対して始まりはあまり覚えていないものです。

また昨日自分が見た夢も、ええ、真面目に踏襲していました。

 

まあまず、小洒落たオフィスに自分がいるときから記憶があるんです。その夢。

やたら採光しててガラス張りばっかで、そんな場所。 

たまに薄暗いスタバ、あるじゃないですか。

あれに目一杯、太陽光を取り入れた感じです。

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これの、もうちょい焦げ茶色を基調とした感じ

なぜか自分(たち)は、学校の社会見学のようなものでそこに、来ていました。

引率の先生、確かいたように思います。先程わざわざ(たち)と挿れたのは、ひとクラス弱ほどの人数で固まって動いていたからです。

 

で、自分はぼんやりとはあ実に凄いなあと阿呆のような感想を持ちながら前の人の背中とオフィスの景色を交互に目に映しながら、ついて行っていました。ずんずん進んでいくと、少し薄暗い部屋に出ました。

 

打ちっぱなしコンクリート。ぐるっと一面の。

部屋に”出ました”、といったのはそれまでのオフィスは…通路がやたら狭くって。

ガラスの隔たりばかりでやたら集団で移動するのに向いてない場所だったのに対し、

コンクリート部屋は出し抜けに広かったからです。 

 

広いは広いですがあまり御洒落でありませんし、部屋の構造はひどく歪んでいます。

天井が 奥に進むほどに、低くなっています。隅はくらいです。

印象がやたらと悪いので、黴臭ささえ鼻を突くよいたような気がしました。

 

みんながそこに入ると、自然、先頭に近い自分は奥に押し込まれます。

不本意だなと 特段そうでもないのに、思いながら移動すると

 

ひよこがいました。

 

隅の暗闇に隠れるようにしてひょこひょこ動いています 一匹です。

可愛いものに目がない自分ですが、そのときはなぜかどうでも良く思えました。

 

するとどこから現れたかシャリが這っています。

ご飯ではありません、少し違う。シャリ。もう少しで、お寿司。そんなお米の集合。

コンクリートは煤けたような汚れがうっすらと浮かんでいますが、そんなもの!

シャリは気にもとめません。一心不乱にモゾモゾもぞもぞモゾモゾもぞもぞと

動きます。

 

不思議なことにシャリが汚れる気配はありません。

それどころか つやつや と輝いています。

しだいしだいにシャリはひよこへ どんどん近づいていきます

ひよこは全く動く気配を見せません。

 

 

ずぶり

 

というような音がしたわけではありませんがそういう挙動で

シャリがひよこに差し込まれました 

いよいよシャリはすべてひよこの中に満ち ひよこは一回り大きくなりました。

 

ひよこが二、三度 ぶるぶるっ と震えたかと思うと

シャリがひよこの至るところから うじゃあ と湧き出ました

其れ其れが動きます 其れ其れが這い回ります

 

哀れひよこを もう一度みると

いなり寿司になっていました。

 

自分は怖くて泣いてしまいました。